Base Ball Bearの元ネタ (最終更新日 2018/11/08)

陽のBase Ball Bear、陰のART-SCHOOLとか、ナンバガナンバガナンバカとか、言われたり言われなかったりしてるBase Ball Bear。そんなバンドの元ネタをまとめてみようという記事です。アートは元ネタ満載(友人がカラオケでWeezer「Surf Wax America」を入れてそのまま「ロリータ・キルズ・ミー」歌ったという話聞いて爆笑した)だけど、ことBase Ball Bearに関してはやれNUBER GIRLだ、やれSUPERCARだと言われまくるあまり他のバンドの影響を指摘されなかったのではないだろうか。90年代のバンドだけではなく80年代のニューウェーブバンドからもいくつかあるぞと。メジャー5th『二十九歳』をリリースして小出がとうとうNUMBER GIRLについてラジオでじっくり言及したし、筆者の知る限り記してみようと思う。こじつけ多々あり。読んで何か他について存じてましたらTwitter(時期によって鍵掛けたり外したりしてるけど)か、コメント欄で御教示していただけるとありがたいです。

あと野暮さ極まりないけど保身のために書いとくと、「結局パクりバンドじゃーん」とか言いたいわけではないです。元ネタ知ってそこから辿って別のバンド聴くことこそロケンローの醍醐味じゃん。ツリー化されたロックの歴史を辿ってこそ、じゃん。これはアジカン後藤が言ってたことの引用ですけど。『C2』のコンセプトである「視点・視座」に絡めると、別の角度から見ることによって、よりBase Ball Bearの曲に新たな発見が出てくると。取り敢えず小出がHUB棚で取り上げてたThe PoliceXTCのライブ盤聴いてみましようよ、と。


一応ある分だけSpotifyでプレイリスト化しました。


The Police
「So Lonely 」 -- 「気付いてほしい」

徹頭徹尾いかにも!って感じ。アルバムリリース2週間後にBEST HIT USAで知ってズッコケた思い出。『C』のギターロック路線からだいぶ丸くなったと思った『十七歳』で、曲調だけならかなり異色(レゲエがベース)だったんだけど、オマージュだったのかぁ...って。


「King of Pain」 -- 「The End」

イントロでの前者のピアノと、後者のベース。フェードインするタイプのThe Policeの曲は「The Bed's Too Big Without You」とかか。そんなこと言ってたらいくらでも挙げられるけど...


「Roxanne」 -- 「こぼさないでShadow」

冒頭のコード進行。確か雑誌で言及してたっけ。アルバム1曲目がナウいBruno Mars(後述)で、2曲目が初心忘れずThe Policeブッ込んでくる小出さんカッケーチョーカッケー。



「YUME is VISION」のライブにおけるブレイク後のドラム

4つ目にしてすでに怪しくなってきたか... 動画では 2:15〜辺り。ここでもレゲエ的アプローチを取ってる。堀之内プロデュースのラグランも『Ghost in the Machine』をパロったデザインがあったし、スチュワート・コープランド愛ということで。小出と一緒に再結成ライブ行ったって言ってたし。



Haircut 100
「Favorite Shirts (Boy Meets Girl)」 -- 「青い春.虚無」

これ知ったとき、もう爆笑とリピートが止まらなかった。カッティング地獄だからナンバガだと思ってたら、別のところから引っ張ってきたのか。ライブ版の「ん"ッッ!!」も向井的なアレじゃなくてこっち準拠だったのね。



XTC
『BLACK SEA』 -- 「BLACK SEA」

特定の曲というわけではないけど、タイトル名やギターの音色、他の曲ではほほ使われてないゲートリバーブからイヤでも分かるでしょうって。小出の当時のプロフィールでも好きなバンドに挙がってたなぁと。それにしてもメジャーデビュー盤2曲目でこんなお遊びやるのは底意地ワルいわ〜。


「Dear God」 -- 「FUTATSU NO SEKAI」

この時点では初のアコギを用いた楽曲。正直、最初は昭和歌謡とかムード歌謡っぽいと思ってた。小出の歌唱方によるとこが大きいんだろうけど。それがまさかXTCだとは気付くのにだいぶ遅れてしまった。まぁあっちは子供の声で始まるけどね。


「The Mayor Of Simpleton」 -- 「Shine On You Cypress Girl」

3.5thリリース時の記事で好きなアルバム挙げるってので『Oranges & Lemons』出しててダメじゃん!って思った記憶が。



David Bowie
「Modern Love」 -- 「Band Girl's Spiral Days」

フォロワーさんに教えていただきました。多謝。笑っちゃわなこれ。3.5thは掘ればまだまだありそう。


「Changes」 -- 「changes」

追加分。チェチェチェ。‪パロったって比較的耳にするけど正直若干根拠が弱くねと内心思ってたので見送ってたんだけど、ググったら一発目で公言してる記事を見つけてしまったので、さよなら旧い自分して手の平クルーになりましたとさ。



oasis
「Cigarettes & Alcohol」 -- 「白雪の彼女」

これはちょっとムリヤリか...? 巨匠・SUPERCARいしわたり淳治御大がフェイバリットに挙げてるし元ネタの元ネタということで一応掲載。『HIGH COLOR TIMES』でいちばんイラナい曲だよなこれ。ただでさえ前半はアレンジ似たり寄ったりの曲が集まってるんだから排しても良かっただろうに。次曲の「海になりたい」がBPM速いからそこの差をハッキリさせるための必要悪なんだろうけど。キャリアハイのアルバムなのは間違い無いですけど。



BLUR
「Song 2」 -- 「Boyfrien℃」

オゥェィシス入れたんならこっちも入れとけってやつ。迷わず聴けよ。聴けば分かるさ。



Bruno Mars
「Treasure」 -- 『「それって、for 誰?」 part. 1』

ブラックミュージックに接近した『C2』の冒頭を飾る曲。そういう文脈を考えると、これ以上ない最高の引用だと思う。が、その後の展開を聴くとどうもダサさを感じてしまう節があり。まぁ今までもちょくちょくダサカッコイイからカッコいい要素抜いた曲は存在してたけどさー。リフ主体の洋楽と比べ、邦ロックの限界を考えてしまう。(それでも、それでも、ロキノンの呪縛から逃れられない僕たち〜〜)



Chocolat
「ベースボールとエルビス・プレスリー」 -- バンド名

追加分。自分としたことがこんな根本的な元ネタを忘れてたとは...


Mr. Children
「シーラカンス」 -- 「ホーリーロンリーマウンテン

言及あり。Aメロのコード進行。あーそういえばBase Ball Bear展や折に触れてミスチルについて言及してたりしてたなーと。



SUPERCAR
「cream soda」 -- 「何才」

まぁ「ホワイトワイライト」の方がやや近いか...? "ゴミ箱を漁りなおして/何もないってわかってるけど/まだ探したい/探したいよ"という詞の、ギターロックなんかもうクソ喰らえという想いと、それでもギターロックの可能性を希求する宣言をオープナー曲に置くのが最高じゃないですかぁ... それをTHE ギターロック期のSUPERCAR風の曲に乗せるというね。自分語りギターロックを追求&極端では無い中間の自分、というアルバム『二十九歳』のテーマにもマッチしている。



スピッツ
「空も飛べるはず」 -- 「どうしよう」

詞がまま。 in my head...? 知らない子ですね...?



THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
「世界の終わり」 -- 「Band Girl's Spiral Days」

"世界の終わりには/紅茶飲めないから/サイダー飲んで/過ごしたい"
まぁ単語はボチボチ無いわけではない。ていうか湯浅はどうやってアベフトシのサインをストラト裏に貰ったんだろう...?


平尾昌晃・畑中葉子
・「カナダからの手紙」 -- 「LOVE LETTER FROM HEART BEAT」

"カナダより彼方より/あなたへ届けたい" ですしおすし。



ツアータイトル
・Live by the Sea -- LIVE BY THE C('07)

メジャー1st『C』のツアータイトル名 from oasisのDVD。6th『C2』では「LIVE BY THE C2」('16)だったが、湯浅が去るとは誰が想像しただろうか.....


ビー・バップ・ハイスクール -- B-POP HIGH SCHOOL TOUR('07)

2秒で考えたんだろうなってな'07年9月から1ヶ月かけて行われたツアーのタイトル。まぁキワキワにギターロックの『C』からポップ化した『十七歳』への過渡期だから合ってるっちゃ合ってるか... 東京公演は今は亡きSHIBUYA-AXでの2days(で、即完だったと思う)。
筆者の私的最高だったBase Ball Bearワンマンは間違い無くこれの初日。だってだって、「HIGH COLOR TIMES」初めて聴けたし。学校終わって銀座線乗ってワクワクしながら渋谷へ向かった記憶は忘れ難い。17歳でしたもん高2でしたもん。2日目はアナウンスされてなかった(?)the chef cooks meが前座で登場してビックリした。アンコールは初披露だった「17才」で、すんげ〜拍子抜けした記憶。その後お口直し的にすぐさま「BOY MEETS GIRL」やったけど。あと両日とも終演後にオロナミンC配られてたけどツアータイトルにスポンサー名入ってないのよね。


ぼくらの七日間戦争 -- 僕らの2日間演奏('08)

1985年の宗田理のヒット小説で、3年後くらいに宮沢りえ主演で映画化された『ぼくらの七日間戦争』のもじりですね(以上RO69のコピペ)。
前ツアーでBase Ball Bearに不信感が湧いて(アルバム『十七歳』ビミョー、開場中のBGMで「丸の内サディスティック」が流れたときに隣の集団が大合唱してスゲー辟易とした等)行かなかったけど、この両日で生涯マイフェイバリットソングこと「ドッペルゲンガー・グラデュエーション」やってるんすね.......... なんなんだ、一体。あとTwitter上でバンド結成10周年ツアー('11年)前に小出にあの曲やりますか?みたいな流れになって、意を決して「近年あまりやられてないドッペルゲンガー・グラデュエーションはどうですか...?」って送ったら「けっこうやってると思いますけど...」とか返されたけど、調べた限り最後にやったの'09年だったぞ..... なんなんだ、一体。



画像ネタ
伊丹十三タンポポ」 -- 『C2』



ジョス・ウェドンアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」 -- エクストリーム・シングル




諸星大二郎暗黒神話」 -- LIVE IN LIVE vol. 1 〜HELLO, NOSTALGIA編〜




荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険 Part. 4 ダイヤモンドは砕けない山岸由花子 -- 「BREEEEZE GIRL」




映画
ホーリー・マウンテン -- 「ホーリーロンリーマウンテン」

'73年公開のアレハンドロ・ホドロフスキーの映画。あとファミコンのMOTHERのホーリー・ローリー・マウンテンにも掛かってる。


・「太陽を盗んだ男」 -- 「ELECTRIC SUMMER」のMV

沢田研二主演。星型の窓が特徴の科学技術館が同ロケ地。後に「シン・ゴジラ」でも使われ、ラジオで小出が「庵野より早かった」とかドヤってた。



庵野秀明
・ラブ & ポップ -- 『(WHAT IS THE) LOVE & POP?』

村上龍の小説、、というより小出の場合、庵野秀明がメガホン取った映画の方なんだろうな。仲間由紀恵も出てるゾ。メジャー3rdのアルバムタイトル。アルバム全曲に英語の副題が付いてるのはエヴァ意識してるのか...?


彼氏彼女の事情 -- 「彼氏彼女の関係」

エヴァンゲリオン後に庵野秀明が監督したTVアニメ。原作を文庫本で持ってるけど手付かず... でも面白い。ていうかMVが数年ニコニコにあったけどいつの間に消えてたし。そりゃまぁ権利やなんやあるけど公式には映像化されてないからな〜。地味なMVだけど地味に好きだったんだけどな〜。



とんねるず
「一番偉い人へ」 -- 「ERAい人」

小出がTwitterで言ってた覚え。



アレ
コレ -- 「檸檬タージュ」

小出曰く"公開没トラック集"収録。バランス取って初期っぽいやつ入れたんやろと思ってたけど、いま考えるとNUMBER GIRL的フォーマットにThe Policeよろしくなクリーントーンのギターを乗せるってあれコレ小出がいちばんやりたかったやつじゃね?と再考したり。






お後がよろしいようで