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CICADA 1st Full Album - BED ROOM - release tour final

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4.10 shibuya Glad

初めて行く場所だったので少し迷う。O-グループの近くにこんなハコがあったのかぁ。そういえばこの辺はクラブ地帯でもあるし。

到着するとほどなくして開演。Licaxxx、PARKGOLFと続く。観ながら思ったのだが自分はテクノのアーティストをクラブ空間で体験したのはほぼ初めてだ(club snoozerなら行ったことあるけどあれはまぁロックDJだし)。ていうか自分がiFlyer(http://m.iflyer.tv/ja/event/230476/)に載るようなイベントに行くようになるとは思わなかったよ...

PARKGOLFの後半になると混雑してきたので一旦外に出てみると、Key.及川氏と出会い少し喋る。緊張してるようだ。何か気の利いたことでも言えれば良かったが、「しっとりブチ上がります!!」(氏の名言)くらいしか伝えられなかった。

そしてついに本日のメイン、CICADAがスタート。Vo.城戸女史はいつものロングカーディガンじゃなくて肩出しルックス(女性のファッションに疎すぎるので名称がよく分からない。キャミソール?)。それは、「Wait & See」の宇多田ヒカルを想起させた。

そんな彼女は堂々とライムを繰り出す。アルバムではアンビエント寄りのCICADAだが、ライブの場では正反対にかなり肉体的だ。もちろんただのバカ騒ぎという意味ではなくて、オ・ト・ナの遊びとしてのノリだ。音源ではミニマルな意味でのヒップホップだったが、生演奏ではグルーピーに機能する。そこがこのバンドの魅力の一つでもある。

「せっかくのツアーファイナルなので普段やらない曲を。」というMCに続いて披露されたのはマイフェイバリットの「Colorful」。これを聴きたかったんだ!!と、しっとりながらもメチャクチャブチ上がる。音源では他の曲と比べて勢いのあるこの曲は、ライブだとアーリー'90年代的な倦怠感を醸し出し、それが非常に心地よい。この空間にずっと浸って居たい、それが正真正銘の正直な感想だった。

ツアー中に出来たという新曲も披露された。B-2 UNITのオープナー曲みたいな複雑なドラミングに平然と演奏が乗っかっていて面白い。

本編が終わりアンコールへ。曲は仮谷せいらもカバーした「夜明けの街」。サンプリングしたボーカルが切り刻まれていてリズミカルに響く。曲終盤、ここで城戸がステージ最前へ出てくる。その瞬間、宇多田ヒカルと姿が被って見えた。前述した服装的な意味ではなくて歌姫、ディーヴァとしてだ。城戸の伸びるボーカル、そして存在感。圧倒的過ぎてついおののいてしまった。彼女は宇多田と並び得るポテンシャルを持っている、かもしれないと思わせるほどであった。

盛大な拍手の中アンコールは一曲だけで5人はステージを去り、余韻に浸る間も無く終演。


ジャズやブラックミュージックに明るくない自分にとってCICADAは、それらの要素を含みつつあくまでJ-POPのフィールドで鳴らしてるのでとても入り易い。また、その手のジャンルはどのバンドから聴けばいいのかまごついてたので、その入り口となっていて有難く稀有な存在だ。そして言うまでもなく、バンド自体もとても優れている。

「しっとりブチ上がる」という、バカ騒ぎ音楽でも、じっと腕を組みながら観覧するだけの音楽でもない、その中間を狙った音楽は難しくもあるが、このバンドなら出来る!そう確信させられた一夜だった。

あと、「Colorful」をライブで普段やらないのは他の曲とモードが違うからだとは思うが、これをやるようになればセトリの幅が広がるので個人的には検討していただきたい。ていうかマジ素晴らしかったんで、ぜひ・ゼヒ・ZEHIやってくださいお願いしゃす。